
どうも!パーヤン(@yamamotoeda1212)です。
皆さんには年上女性との恋なんて経験はありますか??
甘く切ない、恋の味。
味わったものにしかわからないあの気持ちをストーリー仕立てで配信していきます。
【年上への恋心vol.2】再会するとはっきりと思い出す深い想い・・・
初めて大人の女性と繰り出す六本木の夜
—この後どうする??
彼女はそっと健の耳元でささやいてきた。
ドラマのような大人の展開に心躍らせられずにはいられない。
ただ、六本木の夜は初心者な健は反応に困った。
この後、2軒目に行くことは前提なのだがお店を知らない。
–ここはサイトで調べながらオススメのバーを見つけるか??
健がそんなこんなであたふたしていると礼華から次の一手が来た。
–ふふ。。健くんは若いからこの辺をまだ知らないでしょう??私の行きたいお店があるのでそこに行こう!
男としては恥ずかしい。
ここで「いつも行ってるオススメの場所があるんで」なんて言えたら、なんてかっこいいのだろうか。
ここは礼華にまかせ、会場下まで一緒に降りると彼女はすぐにタクシーを止め、行き先を指示した。
–礼華さん。何から何まですいません
–うんうん。私が誘ったんだから私にアテンドさせて!
六本木の大通りから小道に入っていく場所で止まった。
近くにはタワーマンションが立ち並んでいるなか、地下にある看板も何もない扉を開けてチャイムをならした。
–礼華様。いらっしゃいませ
到着したのは隠れ家的な会員制バーであった。

若い健には、こんな異世界は初めてで新鮮であった。
マティーニで乾杯をし、なぜ今日誘ってくれたのかを聞いてみた。
–なんで僕なんかを誘ってくれたんですか??
–話してて面白かったから!それだけだよ!

何ともシンプルすぎる理由ではあるが、何かが引っかかる。
お金持ちの世界に疲れていた
小規模のパーティーとはいえ、他にも経営者やIT関連の役員などがいたわけだ。
その中で自分を選んで声をかけてくれたというのが健には不思議で仕方なかった。
–周りには社長さんなんかもいたわけですけど、、、僕で良かったんですか??
礼華は、ため息をつきマティーニを少し飲み口を開いた。
–経営者の人やお金を持っている人って大体自慢話しか、お金をちらつかせて誘ってくる人が多いの。
昔は私もそんな男性が良いと思う時期もあったけど、年を重ねるとお金だけが全てじゃないって思ってくるのよね
全てを経験してきた彼女だから言える言葉なのかもしれない。
礼華は元々家がお金持ちで、父が不動産会社を経営しており何不自由なく生活をしてきた。
今は某大手企業の社長秘書をしているそう。
ここまで完璧なスペックの女性が、何故20歳の若者に声をかけたのかますます不思議になっていた。
すると礼華は続けざまに「当たり前のような会話が飽きた時に、健君と喋って何色にも染まっていない感じが凄く良くてもっと話したかったんだよね」
なるほど。
健にはわからないが、この女性がそれだけ沢山の経験をしてきたことを察知した。
–ねえねえ。最近の大学生はどこで遊んだりするの??どこで飲んだりするの??
たわいもない会話だが、彼女にはとても新鮮でキラキラしながら健にどんどん質問をなげかけてくる。
時刻は23時。終電もそろそろな時刻。この後どうすれば良いのか。
港区を知らない彼には、どうすることもできなかった。
すると礼華は
–私、この後予定があるから今日はこの辺でお開きにしましょ!
もう少し色々喋りたいなという気持ちと一緒にどこかホッとしている自分もいた。
–そうですね。あの、また。その・・。また礼華さんと遊びたいです!
“遊びたい”という言葉が出てきたのは、緊張と若さゆえの言葉だろう。
やってしまった気持ちはあったが、礼華は心よく答え
–うん!遊びましょ!すごい楽しかった。
お互いの連絡先を交換し、彼女はまた六本木の街へと消えていった。

連絡先を交換できたことが何よりも嬉しく、人生で一番のラッキーだとも感じていた健は帰りの電車で何度も彼女のLINEに何と送ろうか考えながら画面を開いていると、先に連絡がきた。
–今日はありがとう!凄く楽しかったです。ちなみに来週の金曜日の夜は何してるかな?
彼女からのLINEに健は
–こちらこそありがとうございました!来週の金曜日は夕方から空いています!
返信を送ると10分後、彼女からLINEの返信が返ってきた。